読み物 Blog

2020/09/02 00:00

皆さま こんにちは

今日は天赦日です。『この日は、百神が天に昇り、天が万物の罪を赦す日とされ、最上の大吉日である。そのため、天赦日のみ「万(よろづ)よし」とも注記される。と書かれており、年に5~6回しかない貴重な開運日です。
開運日と聞くとわけもなくワクワクいたしますが、「赦す」という言葉を見るといつも思い出すことがあります。
ヴィクトル・ユーゴー作 Les Miserables 
一本のパンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャン。行く先々で冷遇された彼を司教は暖かく迎え入れる。しかしその夜 
司教が大切にしていた銀食器をジャン・バルジャンに盗まれてしまう。翌朝、彼を捕らえた憲兵に対し司教は「私が与えた」と彼を放免させた。さらに唯一の財産である2本の銀の燭台も彼に差し出す。それまで人間不信と憎悪の塊であったジャン・バルジャンの魂は司教の信念の愛に目覚める。、、この辺りまでがよく知られているお話ですが、ここから長い物語が始まります。
憲兵に追われる身のジャン・バルジャンは名前を変え 事業を成功させます。善良な言動と他者のために誠心誠意尽くす彼を市民は市長に選びます。
ある時 ジャン・バルジャンは荷馬車の下敷きになった子供を助けます。彼は大変な力持ちだったのです。この様子を憲兵に見られ付け回される日々が続きます。
長い長い物語の最後。
司教と出会ったあの夜から 聖人として生き抜いたジャン・バルジャン。臨終の場面の最後の言葉は「神は私を赦すだろうか」でした。
宗教的な言葉なのでしょうが、宗教を持たない私には非常に厳しく聞こえたものです。
今日は天赦日。ジャン・バルジャンも赦される。

そして今夜は満月です。満月は二つの力を持っています。
ひとつは新月から満月にかけて成長の過程を意味するため「収穫」や「感謝」の力
もうひとつは満月から新月へ向かい欠けていく過程には「手放し」「浄化」の力

天赦日と重なる今夜の満月。百神が万を赦す。